血糖値とHbA1cの関係は?
さて、まずは月単位の血糖値の変化の例をみてみましょう
ここでは、あくまで細かい変化は省略して、大きなトレンドとして一例を示しました
このような経過の臨床的な具体的エピソードとしては、
・春頃は比較的安定
・6月頃から外食が多くなった
・それを契機に血糖値が上昇
・その後、外食を控えるようになり
・8月以降は改善してきた
というようなものが挙げられるでしょうか
さて、この時の血糖値の変化と、同時にHbA1cの変化のイメージを示します
(これはあくまでイメージしやすいように図示したものであり、
数値やトレンドの科学的な正確性に関してはご了承いただけると幸いです)
そして、血糖値とHbA1cの上昇、低下をよりわかりやすく示すと以下のようになります
この図をみて、わかることは
・血糖値とHbA1cの変化に”ズレ”がある
・血糖値とHbA1cの数値の大きさ、単位が異なる
ということでしょうか
HbA1cはおよそ過去2、3ヶ月間程度の平均的な血糖値を示すといわれますが、このような図を提示するとよりイメージがしやすくなるかもしれません
また、数字がもつ視覚的・イメージ的なインパクトが影響しやすい患者さん
(3桁(例えば、300mg/dl(血糖値))は気になるが、2桁(例えば 10%(HbA1c))は気にならない)
もおられるので、そのあたりにも注目するのも大切かもしれません