糖尿病療養指導
糖尿病診療をしていると、患者さんから様々な意見をきくことがあります。
その中で、自分なりに気づいたこと、実際に行ったことをつづっていきます。
極力、Academicな視点を用いて。
〜血糖値を診る〜
血糖を診る場合も、通常の”系統的診療”の原則は変わらないと考えます。
つまり、そのエッセンスは、
○早期診断早期治療
○緊急性と病態を意識する
ことです。
医師になりたてのころは、血糖値がまったく”見えず”、どこに注目し、どう考え、どう行動していいかわかりませんでした。
実際に勉強をつみ、実臨床を経験したことで、ようやっと””みえて”きました。
系統的診療の原則の流れの中で、どのように”血糖値を診ていく”か、記載していきます。
~診療は常に同じ流れで対応できる①生理学的病態学的アプローチの礎~
研修医になりたてのころ、いつも緊張の中にいたことを覚えています。
「本当にこれで、よかったか」
「しっかりと診療できただろうか」
「状態が悪くなったらどうしよう」
「見落としはないか」
学生の頃の知識はあくまで、紙の上でのこと。
いざ、目の前の患者さんにとなると、不安ばかりがつのっていました。
このような僕の漠然とした不安に、1つの道筋を示してくれた機会がありました。
それはJTCR(日本外傷診療研究機構)が開催している「JATECTMコース(http://www.jtcr-jatec.org/index_jatec.html)」でした。
このコースは
・適切な処置を施せば助かると推定される外傷死亡(PTD, preventable trauma death)を減らすため、
・生理学的・解剖学的な系統的アプローチを行い、
・外傷診療の質を向上させる
ことを目的としています。
この生理学的・解剖学的なアプローチがヒントになりました。
病態に基づいた、生理学的・解剖学的なアプローチは外傷の患者さんのみならず、患者さん一般に適応できる考えです。
自分はこの考えに基づいて診療を行うようになってから、診療の質が格段に向上し、また、早期認知・早期対応ができるようになり、不安も少なくなったように思います。
ここでは、そのような系統的アプローチを自習と経験を踏まえて、自分なりにアレンジした方法を記述していきます。
ごあいさつ
医師となって、随分、月日がすぎました。
日々、疑問に感じ、まとめたものを公開します。
これまでも。これからも。
少しでも、誰かのお役に立てば、幸いです。